こうして見ると、プリン体はいかにも「悪者」のように感じますが、プリン体は、体を動かすのに必要なエネルギー伝達物質でもあります。また、人の体は皮膚や内臓の細胞が一定周期で生まれ変わりますが、その細胞の代謝にもプリン体が使われるため、生命活動には必要な存在なのです。
プリン体は尿酸として一定量プールされますが、1日平均700mgが体外に排泄されるしくみになっているので、その分は食事から補う必要があります。が、やはり体内で生成されることを考えると、食品から補うのは1日400mgを上限としてみましょう。
尿酸値を下げるメニューは?
プリン体の含有量が少ない食品や、尿酸値を下げてくれる食品を覚えておけば、体に必要なプリン体をきちんと補え、かつ、摂りすぎの心配も少なくなります。早速コンビニをのぞいてみましょう!
〈みわ子流、プリン体調節に役立つコンビニ飯!〉
プリン体が少なめのメニュー
・丼系
牛丼や親子丼につきものの卵はプリン体がほぼゼロ。肉類もレバーを除けばバラ、カタ、ロースなどは含有量が少ない食品。ご飯もプリン体の心配が少ないでしょう。
・パン系
ランチ時に食べやすいサンドイッチや調理パンにつきもののハム、チキン、卵、チーズ、野菜類、そしてパンも、ほぼプリン体摂取異常の心配はなさそうです。
・麺類
そば、うどん、そうめん、ラーメン、いずれもことプリン体に関しては心配なさそうですが、おだしに含まれるカツオ節や干シイタケのグアニル酸という「旨み成分」のプリン体がやや多めです。おだしは飲み干さないようにしましょう。
尿酸値を下げるコンビニ飯
・乳製品
各種乳飲料(牛乳、コーヒー牛乳、フルーツ牛乳)、ヨーグルトなど。牛乳はなんとプリン体ゼロ! そしてヨーグルトに含まれる乳酸菌には尿酸値を下げる効果が期待できます。
・コーヒー飲料
コンビニ店頭のドリップコーヒー、缶コーヒー、カフェラテなど。コーヒーに含まれるポリフェノールに、尿酸値を下げる効果が!
・野菜、果物類
サラダ全般、野菜の惣菜全般、カットフルーツ、ドライフルーツなど。野菜や果物に含まれるビタミンCと食物繊維に尿酸値を下げる効果が期待できます。なるべく色の濃いものを選びましょう。野菜なら、トマト、ピーマン、パプリカ、ニンジンなどの緑黄色野菜、果物なら、マンゴー、パパイヤ、ビワ、キウイフルーツ、ブルーベリー、イチゴなどが入っているアイテムを。
体内が水分不足に陥りがちな夏から秋にかけては、1年の中でも痛風のリスクの高まる季節。夏が終わっても油断せず、しっかり対策しましょう!
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まるた みわこ / Maruta Miwako
美養食研究家/シニア野菜ソムリエ(野菜ソムリエの最高峰)
自身の体調不良により、健康でスリムで美肌になる 野菜や果物の効果をもっと追究したいと、野菜ソムリエの最高峰であるシニア野菜ソムリエを取得する。
「真の“美”体質」をテーマに、 カラダの中から"美"を養う料理を発信。
「美養食研究家」として、料理教室やセミナー、レシピ開発、 商品プロデュースなどを手掛けている。これまでに考えたレシピは400点、スムージーレシピ100点以上。
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