普通の中年になんかなりたくなかった
こないだ道を歩いていたら、そこは歩道と車道が分離されていないタイプの道だったんだけど、あまりスピードを落としていない車が、僕の後ろから、体スレスレのところを通り過ぎていこうとした。
その瞬間、近くを歩いていた20歳くらいの男の子がとっさに僕に向かって、
「あぶない、おじさん!」
と叫んでくれて、それを聞いた僕はあわてて車をよけた。
そのこと自体は何事もなく無事に済んでよかった。しかし、あの男の子は反射的に、純粋に善意で注意してくれたのだろうけど、「そうか、自分はもうおじさんと呼ばれてしまう年齢なんだな……」と思って、少し落ち込んでしまった。
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【「なんとかなるんじゃないか」と思っていた】
