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"CO2削減の救世主"? 大化けなるかエタノール ENEOS、出光興産、コスモエネルギーHD…

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エタノールの原料となるトウモロコシ畑と工場(米イリノイ州)(写真:編集部撮影)
アルコールの一種で、海外では燃料としても使われるエタノール。ここに来て日本でも関心が高まっている。それはなぜか。『週刊東洋経済』6月22日号の産業リポートは「CO2削減の救世主? 大化けなるかエタノール」だ。
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エタノールはアルコールの一種で、海外ではそれを燃料として使うことが50年くらい前から普及している。

例えば米国においては、1970年代のオイルショックによる原油高で、「エタノールは価格も安く環境にも優しい」ということで使われ始めた。

モータースポーツでも、エタノールの使用が広がっている。米インディカー・シリーズでは、2007年からガソリン15%、エタノール85%の混合燃料が使われ、23年からはエタノールを含む再生可能燃料100%の燃料に切り替わった。

またF1世界選手権でも22年からエタノールを10%混合したガソリン、E10が導入された。

日本はというと、2010年前後に政府や石油元売り、自動車業界で、石油由来ではなく、トウモロコシやサトウキビなど植物から作られるバイオエタノール利用の動きが見られたものの、原料調達のコストと安定供給などがネックとなって事業化・商用化が難しいと判断され、その後広がることはなかった。

CO2削減に貢献

ところが、ここに来てエタノールへの関心が高まっている。

その背景には、地球温暖化など気候変動に対応し、30年、50年に向けて設定した脱炭素社会達成のために、二酸化炭素(CO2)削減に向けた取り組みを急がなければならないということがある。

そのためには日本で消費される石油製品の約4割を占める運輸業の燃料を変える必要がある。またCO2排出量が多い航空機用のジェット燃料を代替する持続可能な航空燃料SAF(Sustainable Aviation Fuel、→関連記事へ)の原料としても期待されている。

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