米ファンド強気、金利高でも国内不動産は「買い」 ブラックストーン橘田代表「日本は米国と違う」
日本の銀行は融資に前向き
――日本では年内の追加利上げの観測が強まっています。国内の不動産市場への影響は。
国内金利は上がったとはいえ、足元の短期金利は20ベーシスポイント(0.2%)程度。影響はゼロではないが、それ以上にキャッシュフローが伸びている。仮に金利が1.5%まで上昇したとしても、キャップレートが3%ならスプレッドはまだ取れる。流動性に影響はないだろう。
日本の銀行も不動産向け融資に積極的だ。本来であれば、金利に先高観がある時は、それを織り込んだ融資条件になるはず。それが現状では変わっていない。来年に竣工する物件についても、足元の金利水準で融資のコミットメントを得ている。インフレによる賃料の上昇を織り込んでいるからか、アメリカのような貸し渋りは起きていない。
唯一、銀行が慎重なのは、長期契約のマスターリースだろう。10年や15年間賃料が変わらなければ、(借入金利が上昇した場合に)イールドギャップが潰れていく。とはいえ、そうした物件は一部だ。


















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