「95年目の新勢力」が作る1900馬力のハイパーカー ピニンファリーナ「バッティスタ」が日本上陸

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また、「ピニンファリーナの新しいビジネスはおもしろいと思いました」と語るのは、日本でアウトモービリ・ピニンファリーナのパートナーを務めるSKY GROUPの担当者だ。SKY GROUPは、世界の高級車ブランドを扱うディーラーグループ、今回はパートナーという形で日本のオーナーのサポートを行う。

Pininfarinaエンブレムがつくリッドを開けると充電口がある(写真:Automobili Pininfarina)
Pininfarinaエンブレムがつくリッドを開けると充電口がある(写真:Automobili Pininfarina)

「私たちは、これまでフェラーリやランボルギーニをはじめ、パガーニやブガッティなども手がけてきており、速くて贅沢なスポーツカーのおもしろさに魅了されています。大排気量マルチシリンダーのハイパーカーオーナーが、ピュアEVであるバッティスタにどれだけ興味を持ってくれるかは未知数ですが、ピニンファリーナの名声はよく知られているうえ、彼らもピュアEVに特化するとは言っていないので、市場での可能性に期待しています」

老舗が作る先鋭ハイパーカーの未来に

バッティスタの価格は220万ユーロ(3億7500万円)からで、使う素材などによって価格は変わる。生産台数は、限定150台。

その先には、同時に東京に持ち込まれた「B95」が控えている。

バルケッタボディを持つB95は10台のみが生産される超希少車となる(写真:Automobili Pininfarina)
バルケッタボディを持つB95は10台のみが生産される超希少車となる(写真:Automobili Pininfarina)

小型フルオープンモデルを指すバルケッタなるボディ形式で、ウインドシールドをもたない、1950年代のレースカーのような雰囲気だ。こちらは10台限定で、440万ユーロ(7億5000万円)。

フェラーリやランボルギーニと比較してもたいへんに高価だが、それだけにとどまらない、とアウトモービリ・ピニンファリーナの広報担当者。「より買いやすい、(バッティスタより)生産台数の多いモデルの開発も視野に入れています」という。

それでも相当な金額になるであろうが、ハイパーカーのマーケットは決して小さくないのだろう。老舗が作る先鋭の世界、楽しみではないか。

【写真】ピニンファリーナ「バッティスタ」の内外装を詳しく見る(63枚)
小川 フミオ モータージャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事