婚活で苦戦するバリキャリ女性に共通する「問題」 理想の結婚と現実のギャップが埋められない

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また、お見合いを組んでも、相手のスケジュールがなかなか出てこないと、こんなことを言った。「仕事が忙しいと言って、成立したお見合いを先延ばしにするのって、どうなのでしょうか」。

そして、その理由についてこんなことを話していた。

「目の前にやることがあったとしても、約束が決まったらその時間を作り出すことを考えないと。こんな方と結婚したら、仕事が忙しい時はそれで頭がいっぱいになって、家のことは妻任せになりますよね。私も仕事を続けていきたいので、ワンオペ家事、ワンオペ育児になるのは困ります」

これはやよいに限ったことではない。

男女イコールな立場での結婚を望んでいる女性ほど、男性への見方が厳しくなるし、要求が高くなる。そして、その傾向は、社会に出て荒波に揉まれ、辛酸をなめ、そんな中で自分磨きも忘れずに年を重ねてきた30代後半以上の自立した女性に多く見られる。

理論武装する前にやるべきは?

これまで頑張ってきた自分を安売りできないし、仕事では認められてきたのだから、結婚でも周りからの賛辞を得たい。

そうした女性たちが、実家暮らしの食事や家事を親まかせにしている“子ども部屋おじさん”や、結婚したら家のことを妻に任せようとしている“昭和存続男”にお見合いで遭遇すると、自分の結婚への理想論を滔々(とうとう)と語った後に、彼らを叱り飛ばしてしまうのだ。

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男性と女性が家庭内で、イコールな立場でいることはとても大切だ。男性が働き、女性は家を守りながら子育てをするという昔のスタイルが、変わってきている現代であるからこそ、一つ屋根の下で暮らす結婚とは何なのかを、もう一度考えてみるといい。

婚活に苦戦している人たちは、結婚の形にこだわったり、理想論に走ったりしすぎていないか。夫と妻が平等であるという関係が成り立つのは、そこに互いへの尊敬があるからだ。

理論武装をする前に、相手を許容する懐の深さを備える。そして、相手に優しさや思いやりを与えられる人間になることが、大切なのではないだろうか。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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