怖かった街「立川」を変貌させた"大家"企業の正体 商業施設が続々開業、住みたい街にランクイン
「時に『道楽で経営している』とも言われますが、魅力的な街づくりを目指すのは、広大な不動産という社会資本財を持つ会社としての責任だと思います」と話す村山社長。
再開発によりイメージもよくなった立川だが、課題は残されている。
残された課題は交通渋滞
「それは道路問題につきます。立川駅前のロータリーをはじめ、交通渋滞を引き起こす場所があちこちにあり、広域防災の視点からも見過ごせません。立川駅周辺で車が南北(南口と北口)に抜けられる道路もほとんどなく、他の地域から来られる方の評判も悪いです。立川市や東京都、国にも陳情していますが、なかなか解決されません」
こう語る村山社長だが、この十数年の街づくりには手応えを感じているようだ。
「今年11月に開業予定の『MAO RINK』は、フィギュアスケート選手の浅田真央さんの名前を冠したリンクです。浅田さんの“長年の夢”を当社が汲み取り、多摩都市モノレール立飛駅近くの所有地に1000人分の観客席を備えた国際規格のリンクやサブリンクを建設。レストラン、過去に着用した衣装や獲得メダルなどを展示するギャラリーも設ける予定です」
工事中の外囲いには、浅田選手の演技シーンのシルエットがプリントされており、この前で写真を撮る人も多いという。
かつての無機質なコンクリート塀時代から、シルエットの囲いにも進化していた。
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