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今年、京大も阪大も「ねじれの位置」出題で衝撃の訳 多くの受験生はノーマーク、SNS上で大盛り上がり

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  • 永田 耕作 現役東大生・ドラゴン桜チャンネル塾長
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高架駅を一度イメージしてもらえるとわかりやすいと思うのですが、これは道路とは交わることがなく、方向によっては平行にもならない向きに線路が走っています。よって、高架駅の線路と地上の道路はねじれの位置になるのです。

皆さんは、「連続立体交差事業」という言葉を聞いたことはありますか? これは、もともと地上にあった線路を高架や地下に切り替え、道路と線路が立体交差をしている状態をいくつかの駅にまたがって新設する事業のことを意味します。

もちろん、この工事には莫大な時間と労力と資金がかかります。しかし、今この事業は東京の京王線や、名鉄名古屋本線、京阪本線など全国各地で幅広く進められているのです。

道路と線路を「ねじれの位置」にする目的

道路と線路を「ねじれの位置」にする目的には、「渋滞緩和」と「事故防止」の2つが挙げられます。

道路と線路が地上で交差する場合、そこに踏切が設置されます。電車との衝突を防ぐために、余裕を持って踏切の遮断機は下ろされます。すると、場所にもよりますが長い渋滞の原因となってしまうのです。

事故防止の観点も非常に大きいことが推察されます。国土交通省のデータによると、鉄道事故のおよそ9割が踏切とその付近で起こっているようです。その事故を、道路と線路を立体交差に、つまり「ねじれの位置」にすることで解消できるのであれば、推し進めるべきだという意見も納得できるでしょう。

駅の高架化は、渋滞や事故の解消だけでなく、騒音問題の解消や排気ガスの削減にも大きくつながります。ねじれの位置は、思いがけない形で世の中に役に立っているのです。

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