有料会員登録 東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資

起業家・成田修造、波瀾万丈な道のりと「野望」 従来の体験が大きく変わるものを作りたい

9分で読める 有料会員限定

INDEX

成田修造(なりた・しゅうぞう)/起業家・エンジェル投資家。1989年生まれ。慶応大学在学中にアートの情報サイトなどを手がけるアトコレを起業。2012年、企業-個人間の仕事のマッチングから、契約、支払いまでオンラインで完結するクラウドソーシングプラットフォームの運営会社であるクラウドワークスに参画し大学4年生で執行役員に。創業3年目に株式上場を果たした後、取締役副社長兼COO(最高執行責任者)として全事業を統括。2022年12月同社を退社(撮影:梅谷秀司)
14歳のときに父親が失踪、17歳で母親が倒れ破産。厳しい状況の中で奨学金を得て入学した慶応大学在学中に会社員として働き、起業を経験。そして、クラウドワークス執行役員となる。上場後は取締役副社長に就いた。
参画から10年経った2022年同社を離れ、現在34歳。昨年『14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険』を出版した成田修造氏に、これまで手がけてきた事業や今後の野望について聞いた。

※2024年2月18日(日)8:00までは無料で全文をご覧いただけます

(関連記事:会社員の副業や転職も大事なのは「起業家精神」だ

アートの領域で起業した理由

――慶応大学在学中に友人とアートの情報サイトなどを手がける「アトコレ」を起業されています。その経緯を教えてください。

アトコレは、「いま面白いビジネス領域は何だろう。それも、若い起業家がお金をかけず立ち上げられる範囲で」ということを念頭に立ち上げた。

当時の僕が本当にやりたかったのは実はアートではなく、電気自動車やスマート農業に関する事業だった。スマート農業のイメージは、植物工場。室内プラントをIoTやAIで制御して、環境に影響されずに野菜や果物を作るような。

ただ、必要な資金力も技術力も桁違いで19〜20歳の学生には難しすぎた。理系のゼミに顔を出して起業できないかを考えたり、この分野のベンチャーでインターンできないかを調べたり、いろいろと動いてみたが、どちらも無理だとわかった。そこで、もうちょっとお金のかからない楽な領域でやってみようと。

そうするとインターネットをフィールドに起業することになる。中でも僕たちは、若くてもやれて、まだほかの誰かがやっていないところということでアートに決めた。アトコレは、アートの解説まとめサイトの企画・運営を行う会社としてスタートした。

しかし、いかんせん儲からない。メディアを作るにはじっくり腰を据えて長期的な視点で取り組まなければならないが、最初はお金が出ていくばかりだった。今、アート分野で起業するなら、メディアだけでなく、現代アートの流通やNFT関連事業などお金になりそうな事業も考えるだろうが、当時は、単純にアート分野で僕たちにできることは少なかった。

SNSのようなものを作ろうとしたりもした。ただ、それも収益化に時間がかかることがわかり、自信がなくなって途中でやめてしまった。日々お金が減っていくのは、思っていた以上の恐怖だった。今考えると、当時の僕には起業家としての胆力が足りなかった。このあたりのことは、恥を忍んで、「怖くなってビジネスから撤退」と本に書いたとおりだ。

――その後、そう間をおかずクラウドワークスに参画されました。

クラウドワークスは、最初はどういうビジネスをやっているのかすらよく理解していなかった。先輩に誘われて、よくわからないままインターンを始めたので、入り口としては、特段これがやりたくて入ったわけでもなかった。

ところが、働くうちにクラウドソーシングという領域の奥深さに気づいた。

2/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数