「これはまずいぞ、って思っている時に、島田秀平さんのチャンネル『島田秀平のお怪談巡り』にゲストに呼んでもらいました」
人気チャンネルに出演すると、一気に知名度が上がった。オカルトを好きな人たちが、流入してきた形になった。
そしてちょうどその頃、世界的にコロナが大流行。在宅時間が増え、YouTubeの視聴時間が大幅に増えた。
「1カ月でチャンネル登録者数がドーンと跳ね上がる感じでした。視聴回数も増え、それでやっと食べられるようになりました。
ずっと彼女に食べさせてもらってましたけど、それだけでは無理で借金もしていました。借金を全て返せたのが2021年です。ついこないだです。それでやっと、奥さんにアルバイトを辞めてもらうことができました」
傍から見ている人に、はやせさんは、
「あっという間に人気が出て、すぐに稼げるようになった人」
と思われることがあるという。ラッキーボーイと思われて、嫉妬されることもある。
「いやもう全然ですよ!! 奥さんにも『アルバイト辞めてもいいけど、いつまた食えなくなるかもわからないから体は温めといて』って言ってあります。食えない時期が長すぎたし、借金もあったし、今でも全然安心感はないです」
今もずっと怖い。「食えなくなるんじゃないか?」と
現在は、週に10本ほど動画や音源をアップしているという。そのうち、7本をはやせさんが編集し、3本を知人に編集してもらっているという。
「1本編集するのに6~7時間かかりますね。長い動画だと、10時間くらいかかるものもあります。もちろん取材にも時間がかかっています。なので、旅行をしていても夜はホテルで動画の編集をするということもあります。打ち上げとか行けなくて、申し訳なかったり、寂しかったりすることもあるんですけど。やっぱり、僕が個人的に交渉して聞かせてもらった話は、僕が責任持って編集したいんですよね」
YouTubeやイベントは顔を出す商売だから、炎上やバッシングのリスクもある。はやせさんも昨年は、取材のミスから炎上したこともあった。そこらへんに不安は感じないのだろうか?
「実はYouTubeやSNS内で起きた出来事は全然気にならないんですよ。何言われても平気だし、傷つくこともありません。炎上した際も、早々に関係者に連絡して、謝罪をしました。反省はしましたけど、落ち込んだり、後悔したり、というのはなかったですね。
動画のビュー数とかも基本的には興味がないですね。最初はチェックしていましたけど、今はサッと確認する程度ですね。
ただ、やっぱり今もずっと怖いです。食えなかった期間が長いからだと思いますけど、『急に、食えなくなるんじゃないか?』とか変に考えちゃって、眠れなくなる日がありますね」
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