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近江商人 三方よし経営に学ぶ 末永國紀著

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「売り手よし、買い手よし、世間よし」という近江商人の「三方よし」理念は、世間よしという考え方を取り入れることによって、現代的な意義を持つことになった。その事例は、それぞれが実践活動を通して会得した商いの精髄であるだけに、実際には実に多彩だ。

なぜ、彼らは時代を超えた普遍的な理念にたどり着けたのか。出向いた他国での商いであり、その成否は、旅先の人々から有用な存在として評価されることにかかっていたからだと説明される。行商先や出店を開いた地域に配慮した経営でなければ、外来商人としての存続も、出店の定着もありえなかった。

基本は「よい品をお値打ち価格で提供する」だが、あえて先方の利を立て、得意先の儲けを手助けする考え方をもって励む。それがやがてわが身の利益につながってくると考えた。これが「三方よし」の神髄のようだ。商いのあり方と社会貢献(CSR)について、あらためて考えさせられる。

ミネルヴァ書房 2940円

  

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