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経営陣がやりがち「人員補充」が大失敗を招くワケ 遅延プロジェクトに増員すると、さらに遅れる謎

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  • 永井 孝尚 マーケティング戦略コンサルタント

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長年「人月商売」で儲けてきた日本のIT業界は、どのように変化していけばいいのか(写真:Luce/PIXTA)
銀行のシステムや、ネット企業のサービスなど、今日も世界中でシステム開発が行われているが、プロジェクトが遅れると、人員を追加投入してスケジュールの挽回を図ることが多いという。しかし大抵はさらに遅延し、混乱に拍車をかけているという。その対処が間違っている可能性が高いのだ。
ではどこが間違っているのか。永井孝尚氏の最新刊『世界のエリートが学んでいる 教養書必読100冊を1冊にまとめてみた』より、エンジニアリングの視点で、私たちの常識の盲点を解説する。

人員を追加投入した結果、さらに遅延するITプロジェクト

いまやITは社会インフラだ。しかし、システムが動かなかったり、開発が難航して稼働しなかったりすることも多い。開発プロジェクトが遅延すると、多くの責任者はこう考える。

「人員を追加投入してもっと作業ができるようにして、スケジュールの挽回を図ろう」

しかしこうした判断は悲惨な結末になる可能性が高い。さらにスケジュールが遅れ、プロジェクトが混乱してしまうのだ。

ITプロジェクトが抱える問題の本質は、この数十年間あまり変わっていない。それを明らかにしたのが、世界中のITエンジニアにバイブルとして読み継がれてきた、1975年刊行の「人月の神話」(フレデリック・P・ブルックス Jr.著、丸善出版)だ。

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【作業量を見積もる単位「人月」】

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