『凛として時雨』TK流"才能がない"仕事の原動力 「完成しないからこそ、20年続けられた」

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望んで就いた仕事でも、思ったような成果が出なければ「自分には向いていないのかも」と後ろ向きになってしまうことはある。

本気で仕事に向き合うほど、自分のふがいなさに苦しくなる場面も増えるだろう。

そんな人に向けて、TKさんは先を歩くいち社会人としてアドバイスを送る。

TKさん「苦しくて逃げたい、もう無理だ」って思った時にこそ、自分とその仕事の相性とか物事の本質が見えてくるのかなと思います。

どんな仕事も、きっと大変なことも多いでしょうし、理不尽なことも多いじゃないですか。ぎりぎりになった時に見えてくるその仕事の核の部分と、自分の核の部分が人生を形成するうえで求め合ってるかを見つめてみてほしいです。

人生の大きな部分を捧げられるかどうか、という目線

TKさん:僕は「音楽」というある意味では特殊な仕事に就いているので、これを読んでいる方々の苦しみが体感出来ない部分もあると思いますが、人生の大きな部分を捧げるという意味では違わないと思っています。

今その瞬間も、これからの時間もその仕事に捧げられるかどうか。そんな目線で見てみるといいのでは、とTKさんは続ける。

TKさん:たくさんの扉を開けて正解を導くのも良いですよ。

僕の場合、「自分には音楽しかない」と思ってこの世界に飛び込んでいるから、そこでの苦しみっていうのは、幸せを感じている側面もあるんです。その苦しさすら音楽に昇華できるから。

だから、苦しくても向き合い続けたいと思えるような一筋の光が見つけられるなら、頑張れるんじゃないかな。

凛として時雨としてメジャーデビューして15周年。自身も41歳を迎え、新たなステージに突入した。

この先のキャリアプランを尋ねると、「人生設計みたいなものは全然考えてないんです」と笑顔を見せる。

TKさん:今その瞬間に何を残せるか。それだけに集中しているので、先のことはあまり考えてなくて。あとから振り返ってその1年が思い出せないくらい、その瞬間に集中して生きていけたらいいですね。
TKさん:いつか命が途絶えたとき、すべてが完結する音楽人生だったらいいなと。自分がそのとき思い描いたものを残せるのはやっぱり声であり、音楽しかないんですよね。

自分の声に落ち込むこともあるけれど、そんな過程すら残せる。そう考えると、完璧を追い求めながらも、ずっと未完成でいたいような気持ちもありますね。

“未完成の美学”を追い求めながら、誰も想像しないステージに。どこまでもストイックなTKさんの挑戦は、生涯続く。

凛として時雨
TKさん

1982年生まれ、東京都出身。人気ロックバンド、凛として時雨のボーカル&ギター。同バンドにおける全作品の作詞作曲やエンジニアを担当し、鋭く独創的な視点で自らの音楽を表現する。加えて、色彩豊かで温度感のある歌詞と刹那的なハイトーンボイスに、業界関係者にも多くのファンを持つ。2023年4月には、約5年ぶりのアルバム『last aurorally』を発売。TK from 凛として時雨のソロ名義でも活動するほか、著名アーティストへの楽曲提供・プロデュースも多数手掛ける。趣味は海外旅行と写真。12月8日には、凛として時雨 Tornado Anniversary 2023 ~15m12cm~を東京ガーデンシアターで開催。

『ゆれる』

人気ロックバンド、凛として時雨のTK初となる書き下ろしエッセイ

孤高の天才ミュージシャンの脳内を解く―。
ロックバンド、凛として時雨TK初の書き下ろしエッセイ。

独創的かつ繊細、静と動、狂気的だけど芸術的etc.
多様なイメージが共存しているのが、凛として時雨というバンド。
その源を生み出しているフロントマン・TKが綴る、不完全の哲学。

>詳細はこちら

取材・文/安心院 彩 企画/柴田捺美(編集部) 編集/光谷麻里(編集部) 撮影/岡田貴之

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『Woman type』編集部

「Woman type」は、キャリアデザインセンターが運営する情報サイト。「キャリア」と「食」をテーマに、働く女性の“これから”をもっと楽しくするための毎日のちょっとしたチャレンジをプロデュースしている。

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