スペーシアを「買う前に知りたい」8つの注意点 操作感からグレード/装備「お買い得度」まで
これは、後席の座面の前端に装着された小さなクッションで、前側へ張り出させると、乗員のふくらはぎをサポートするオットマンに。反転させて座面の上側に張り出させれば、シーンに置いた荷物をホールドする仕切りとなる、アイデア機能だ。
燃費性能も、大幅に改善された。ノーマルエンジンのWLTCモード燃費は、売れ筋グレードの「HYBRID X」が23.9km/Lで、ベースグレードの「HYBRID G」では25.1km/Lに達する。カスタムに設定されるターボエンジン仕様でも、21.9km/Lと良好だ(数値はいずれも2WD)。
ライバル車の場合、自然吸気エンジンの燃費数値が、スペーシアカスタムのターボと同等になる。先代スペーシアから新型に乗り替えると、ガソリン代を11%節約できる計算だ。
衝突被害軽減ブレーキが、右左折時や直進してくる対向車、横断歩道上の歩行者との衝突に対応するようになったのも、新型スペーシアの進化だ。
このようにさまざまな機能や性能を向上させた新型スペーシアだが、購入時に注意すべき点もある。そこで、ディーラーでの試乗時などに役立てていただけるよう、8つのポイントからガイドしたい。
ポイント1:乗り心地が硬めに感じられる
スペーシアの場合、街中を時速40km以下で走ると、乗り心地が硬く感じる。特に14インチホイール(タイヤは155/65R14)を装着するHYBRID X、HYBRID Gと、カスタムの「HYBRID GS」では、タイヤが路上を細かく跳ねるような粗さが気になる。
この乗り心地になった背景には、複数の理由がある。まずは重心の高いボディでも十分な走行安定性を確保するため、足まわりの設定が硬めになったことだ。
燃費性能を向上させるため、転がり抵抗を抑えたタイヤを装着して、指定空気圧を240kPaと高めに設定したことも影響している。また、足まわりのコスト低減も乗り心地に関係している。
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