週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

思わせぶりなメッセージで万引が年18%減った訳 ちょっとした仕掛けでお困りごとは解決する

7分で読める
  • 松村 真宏 大阪大学大学院経済学研究科教授

INDEX

つい、ゴミを捨てたくなる「バスケットゴールのゴミ箱」(著者撮影)
【写真を見る】思わせぶりなメッセージで万引が年18%減った訳 ちょっとした仕掛けでお困りごとは解決する(4枚)
仕掛けのアイデアで、お金や労力をかけずとも問題解決する。その積み重ねが、社会を確実にいい方向に変えていく。そんなシンプルなコンセプトを掲げる学問が「仕掛学」である。
英語版を含む世界で広く読まれ、10万部を突破した『仕掛学:人を動かすアイデアのつくり方』の続編にあたる『実践仕掛学:問題解決につながるアイデアのつくり方』を上梓した大阪大学大学院経済学研究科教授の松村真宏氏が、事例をまじえながら、仕掛学のエッセンスについて語る。

バスケットゴールで、ゴミの数は増える?

ゴミ箱の上にバスケットゴールをつけると、ゴミ箱を使う人はどれくらい増えるだろうか?

『実践仕掛学: 問題解決につながるアイデアのつくり方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

わかりやすいので著者のお気に入りの仕掛けであるが、本当に効果があるのか、あるとしたらどれくらいの効果があるのかは調べてもはっきりわからなかった。

そこで、実際にバスケットゴールのついたゴミ箱を製作し、2016年6月24日(金)から7月29日(金)の平日、普通のゴミ箱と並べて大阪大学豊中キャンパスのピロティに設置する実験を当時のゼミ生たちと行った。

実験の結果、バスケットゴールのついたゴミ箱を使った人は411人、普通のゴミ箱を使った人は257人であった。バスケットゴールのついたゴミ箱のほうが1.6倍も利用者が多かった。

次ページが続きます:
【つい行動してしまうきっかけをつくる】

2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象