東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資 #若者のための経済学

猛暑はともかく、日本の内需への期待は高すぎる 実質は弱いのにインフレが名目値を押し上げ

5分で読める
  • 末廣 徹 大和証券 チーフエコノミスト

INDEX

猛暑だから売れるモノ、外に出ない人(写真・izumousagi / PIXTA)

内閣府が8月15日発表した実質国内総生産(GDP)1次速報では、輸出が増加して全体は高成長だったものの、個人消費は前期比マイナス0.5%と減少した。

個人消費の弱さは月次の統計でも示されている。

総務省が8月8日に公表した家計調査によると、2023年6月の実質消費支出(2人以上世帯)は前年同月比4.2%減と、4カ月連続のマイナスとなった。季節調整値による前月比は0.9%増と、5カ月ぶりのプラスとなったが、4~6月期は前期比3.0%減と、3四半期連続のマイナスとなった。

人流データが示す「弱い消費」

もっとも、筆者はGPSの人流データを用いた分析から、「『小売り・レストラン』の人流データは6月にかけて減少している」としていたことから、弱い消費は想定内である(7月21日のコラム「デフレ脱却」できないことが日本経済を救う皮肉)。また、人流データからは7月の個人消費も振るわない可能性が高い。

一方、8月8日に公表された7月の景気ウォッチャー調査は、景気の現状判断DI(季節調整値)が54.4(前月差プラス0.8ポイント)と2カ月ぶりの上昇、先行き判断DI(同)が54.1(同プラス1.3ポイント)と3カ月ぶりの上昇となり、比較的好調な結果だった。

次ページが続きます:
【なぜ2つの統計が乖離するのか】

2/3 PAGES
3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象