新NISAを待たずに今からNISAを始めるメリット 非課税枠の拡大や口座開設などの手間に利点

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口座を開設するという面では、今年中にNISAを始めておけば、来年には自分で手続きをしなくても自動的に新NISAの口座が開設されるメリットはあります。

ほとんどの金融機関では、2023年中に一般NISAかつみたてNISA口座を保有している人には、自動的に新しいNISA口座が来年1月に開設される予定になっています。つまり同じ金融機関の中に新旧2つのNISA口座を保有することになります。

ただし自動的に新NISA口座が開設されるのは2023年にNISA口座を保有していた金融機関内です。別の金融機関で新NISAの運用をしたい場合には、自分で新規口座開設の手続きが必要です。2023年7月現在ではまだほとんどの金融機関が新NISAの新規口座開設手続きを受け付けていないようですが、年内に順次開始される予定です。

新NISAでは同じ投信を利用できない可能性も

非課税枠の拡大や無期限化など、全体的に新NISAは現行制度よりも資産形成を大幅に促進するしくみになります。一方で、対象銘柄は一部制限されます。

新NISAのうち「成長投資枠」では上場株式や投資信託が対象になりますが、投資信託については整理・監理銘柄、信託期間20年未満、高レバレッジ型および毎月分配型等のファンドは除外されます。

長期的な資産形成の観点では妥当な変更といえますが、どうしてもハイリスク、毎月分配型などで運用したい場合に、今のNISAでないと購入できない商品も出てくる可能性があります。

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