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アリババ会長電撃交代「次期トップ」は何者なのか 創業期の「ジャック・マー」を救った彼の凄さ

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  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)

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ジョセフ・ツァイ氏(写真:アリババ公式サイトより)

中国のビジネス界には「起業にあたって最も大事なことは、あなた自身のジョセフ・ツァイ(蔡崇信)を見つけることだ」という格言がある。

「ツァイ」とはジャック・マー氏の右腕として中国EC大手アリババグループの創業から上場までを支え、アリババに2人しかいない永久パートナー(もう一人はマー氏)のことだ。

「アリババの福の神」「ジャック・マーの黒子」などさまざまな呼び名があり、アリババの創業期を知る側近たちも「ジャック・マーが永遠に感謝し続けないといけない人物は数人いるが、その筆頭はジョセフ・ツァイだ」「ツァイがいなければ、アリババは今も義理と人情で結びついた家族企業のままだった」と語るほどグループで重要な役割を担ってきた。

だが、表に出ることを好まず、マー氏が2019年に会長を退任するのと前後して、ツァイ氏も経営への関与を薄めていた。

中国経済界も驚いたツァイ氏の「前線復帰」

そのツァイ氏が、アリババグループの会長に就任することが発表された。中国経済界は予期せぬ「元帥の前線復帰」に驚き、その意図についてさまざまな解釈を試みている。

アリババグループは6月20日、ダニエル・チャン(張勇)会長兼最高経営責任者(CEO)が9月10日付で退任すると発表した。後任の会長にはツァイ副会長、CEOには傘下のタオバオ・天猫事業の会長を務める呉泳銘(エディー・ウー)氏がそれぞれ就任する。

2007年にアリババに加わり、2015年にCEO、2019年にマー氏から会長を引き継いだチャン氏の退任は、ある程度予測されていた。

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【今春にはグループの分割を発表】

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