1パック5000円「究極レトルトカレー」驚愕の中身 採算度外視、究極のおいしさを追求して誕生

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A SPECIAL, GREAT, FANTASTIC, AMAZING, SUPER DELICIOUS CURRY
究極のレトルトカレーを追求した「A SPECIAL,GREAT,FANTASTIC,AMAZING,SUPER DELICIOUS CURRY」(写真提供:ニシキヤキッチン)

「A SPECIAL,GREAT,FANTASTIC,AMAZING,SUPER DELICIOUS CURRY」(スペシャルグレートファンタスティックアメージングスーパーデリシャスカレー)なるレトルトカレー(以下、仙台牛ステーキカレー)がある。最高品質の「仙台牛」を使用し、パウチからステーキ1枚がドカンと登場するインパクトは、生唾だけではなく息も飲んでしまうほど。

気になるのはそのネーミング……なのだが、それ以上に目を丸くするのが1パック(1人前/300g)5000円(税込み)というお値段。いろいろとつっこみたくなる気持ちはお察しする。しかし、この仙台牛ステーキカレー、限定500パックのみの販売とは言え、すべて完売したというから驚きなのだ。

「2021年3月に、『にしきや』から『NISHIKIYA KITCHEN』にブランド名をリブランディングし、今年6月には東京ミッドタウンに新店をオープンしました。話題性のある商品を提供したかった。5000円という高額カレーではありますが、正直なお話、それでも採算は合っていないんです」

そう語るのは、 ニシキヤキッチンを展開するにしき食品の営業本部本部長・菊池洋一さん。同ブランドは、『世界の料理を「カンタン」に。』をコンセプトに、約120種類のレトルト食品を販売するレトルト食品専門店。数ある中の一つが、5000円という採算度外視のレトルトカレーというわけだ。

藤井聡太竜王も舌鼓

実際、この仙台牛ステーキカレーは、棋士の森内俊之九段が、今年7月に藤井聡太竜王への誕生日プレゼントとして贈ったことでも話題になった。その模様は、森内九段のYouTubeチャンネルで公開されており、「森内先生も食べられたことがないとは……いや、恐れ多いです」と藤井竜王がかしこまる姿を確認できる。5000円カレー恐るべし、である。

話題作りのカレーと言えばそれまでだろう。しかし、ニシキヤキッチンは、ビーフカレーとタンシチューがセットになった「究極のレトルト2022」なるレトルト食品も販売する。なんとこちらも価格は5000円(税込み)。「実は、『究極のレトルト2022』も採算が合わない商品です。そのため、1000パック製造限定の販売になります」と菊池さんは笑うが、だとしたらなぜ、割に合わない高額レトルト商品を立て続けに販売する必要があるのか?

「究極のレトルト2022」は贈答用としても人気(写真提供:ニシキヤキッチン)

「我々が持っている技術を結集したら、どれくらいおいしいレトルト食品ができるのか、その一心から究極のレトルトは誕生しました。『作ってみたい』という純粋な気持ちから企画化した商品です。おかげさまで『究極のレトルト2022』も、年明けには完売する見込みです」(菊池さん)

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