仮想通貨業界の風雲児「バハマで突然逮捕」の背景 破綻後も活動、FTXのバンクマンフリード前CEO
破綻した仮想通貨取引所FTXの創設者であるサム・バンクマンフリードが、アメリカ検察当局が刑事告発を行った後、12月12日にバハマで逮捕された。
バハマ政府は声明で、「バンクマンフリードの逮捕は、アメリカが彼に対して刑事告発を行い、彼の引き渡しを要求する可能性があるという正式な通知をアメリカから受け取ったことを受けたものだ」と述べている。
議会証言直前に逮捕
今回の逮捕は、最近の企業史の中で最も劇的な転落劇における最新の驚くべき展開であった。バンクマンフリードは、FTXの破綻について13日に議会で証言する予定だった。FTXは先月、預金の取り崩しによって80億ドルの資金不足が露呈し、事実上一晩で崩壊するまで、通貨し産業界で最も強力な企業の1つだった。
ニューヨーク州南部地区の検察当局は、バンクマンフリードが起訴されたことを確認し、起訴状は火曜日に公開されるだろうと述べた。これとは別に、アメリカ証券取引委員会(SEC)は声明の中で、「バンクマンフリードの証券取引法違反に関連する」告発を許可したと発表した。
バンクマンフリードに対する刑事告発は、電信詐欺、電信詐欺陰謀、証券詐欺、証券詐欺陰謀、マネーロンダリングを含んでいると、この件に詳しい人物は話す。
今回の件で起訴された唯一の人物であるバンクマンフリードは、バハマ当局によって身柄を拘束されたという。バハマ警察の声明によると、彼は午後6時過ぎにバハマのリゾート地アルバニーにある自身のアパートで逮捕されたという。バンクマンフリードがいつアメリカに移送されるかは不明。バハマはアメリカと犯罪人引き渡し条約を結んでいるが、手続きには数週間かかることがあり、刑事被告人が争えばはるかに長くかかることもある。
問題に詳しい人物によると、バンクマンフリードは逮捕時に協力的だったという。彼は警察署のセルで1晩勾留され、13日にはバハマの首都ナッソーの治安判事裁判所に出廷する予定とされている。
バンクマンフリードの広報担当者はコメントを控えた。アメリカ連邦検事局のニコラス・ビアス報道官もコメントを控えた。