新・NHK朝ドラ「舞いあがれ!」の7つの見どころ 制作統括チーフ・プロデューサーに聞く
「飛行機はものすごい数多くの部品でできていて、たくさんの技術の結晶であるというイメージからヒロインが暮らす場所をものづくりの街の東大阪にしました。ドラマの大切な要素の1つが五島列島の“ばらもん凧”です。子どもの健やかな成長を願ってあげる凧があることを知りドラマのテーマと一致すると思いました。
凧は向かい風を受けないとあがらない。そして1人で頑張ってあげるのではなく、いろんな人の手助けによって空高くあがっていく。引っ込み思案の舞が変わるきっかけの象徴で、成長を見守るシンボルとして登場します」
専門的なジャンルを描くため、チームで取り組む脚本
メインとなる桑原亮子のほかに嶋田うれ葉、佃良太の3人が脚本を担当する。
「今回は人力飛行機や航空学校など朝ドラではこれまで扱っていないような専門的なジャンルを描いています。そこを理解してドラマとして作り込むためにはチームとして取り組んだほうがより豊かで精度の高い物語にしていけるという判断です。
基本的なコンセプトを手がけた桑原さんを中心に物語の核心を共有して手分けして担当しています。朝ドラで複数人の脚本家が担当するのは決して珍しいことではないです」