英首相候補トラス外相TikTokなど取り締まる方針 権威主義体制への技術輸出の量を制限する必要
英首相の後継を選ぶ与党･保守党党首選に臨むトラス英外相は25日､スナク前財務相との初の1対1の討論会で､ソーシャルメディア大手｢TikTok（ティックトック）｣などの中国企業を取り締まる考えを表明した。
BBCテレビが中継した討論会でトラス氏は､｢こうしたタイプの企業を絶対に取り締まるべきだ。権威主義体制への技術輸出の量を制限する必要がある｣と述べた。
中国テクノロジー企業バイトダンス（字節跳動）が所有する動画投稿アプリのTikTokに関するトラス氏の発言は､中国対応を巡る24日の両党首候補の議論に基づくもので､過去のアプローチを互いに批判し合う様子が見られた。
討論会では他の政策公約についても議論の応酬があった。経済にも言及し､英国の比較的貧しい地域の｢底上げ｣方法を取り上げたほか､次期政権にボリス･ジョンソン氏が加わるようなことがあればどんな役割を担うかについても触れた。
保守党次期党首を決める全党員による決選投票の結果は9月5日に発表される予定。
中国外務省の趙立堅報道官は北京で26日開いた定例記者会見で､トラス氏の発言を非難。｢いわゆる中国の脅威をあおるなど中国について無責任な発言をすることで､自国の問題を解決することはできないと一部の英政治家に対し明確にしておきたい｣と語った。
原題：Liz Truss Pledges to Crackdown on Chinese Firms Like TikTok (1)､Beijing Denounces Truss Vow to Crack Down on China Firms in UK（抜粋）
(最終段落に中国外務省の報道官発言を追加して更新します)
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著者：Ellen Milligan
