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粉飾7年、会社を潰した男「後悔はない」と言う訳 一度始めるとやめられない麻薬のようにハマった

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失敗を隠す究極の行為に手を染めた社長が独白します(写真の人物は本文とは関係ありません、写真:Luce/PIXTA)
経営の失敗にはお決まりのパターンがあります。だから、失敗事例をよく分析して、「これだけは絶対やってはいけない」という法則を学べば、ほとんどの失敗は防げるはず。逆に、成功している企業の成功の理由には特殊要因も多く、そのまままねるのは難しいものです。
経営における究極の失敗といえば、倒産。倒産を30年取材してきた日経トップリーダー編集部が、帝国データバンクと東京商工リサーチの協力を得てまとめた『なぜ倒産 令和・粉飾編 ― 破綻18社に学ぶ失敗の法則』から、致命的な失敗を回避する普遍的なセオリーを紹介します。

失敗を隠すことが、最大の失敗

失敗を隠すことが、最大の失敗――。倒産を30年取材してきた私たち日経トップリーダー編集部が、本稿で最初にお伝えしたい、破綻の法則がこれです。

失敗を隠す究極の行為が、粉飾です。決算を粉飾すれば、経営を実態以上によく見せることができます。現実には、売り上げが減り、利益が細って赤字に陥っていたとしても、その現実を嘘で覆い隠し、銀行から融資を引き出し、会社を延命することが可能になります。しかし、粉飾は会社の息の根を確実に止めます。よかれと思って下した苦渋の決断が、最悪の結果を招くのです。

多くの経営者が粉飾の誘惑に駆られますが、実際に一線を越えるかどうかは、経営者次第です。

粉飾は法律に触れる行為ですが、怖いのはそれだけではありません。本当の恐ろしさを感じていただくため、本稿では、一線を越えて粉飾に手を染め、会社を潰した経営者の胸のうちを紹介します。

会社の成長という健全な欲望を、粉飾で膨らませたサービス業経営者の独白です。粉飾は麻薬によく例えられます。一度始めるとやめられなくなるからです。 ことの重大さになかなか気づけず、気づいた頃には、破綻という結末に向かって加速度的に進んでいます。

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【「『粉飾しなければよかった』とは今でも思っていない」】

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