国内最大の火力発電事業者、JERA(ジェラ)(東京電力フュエル&パワーと中部電力の合弁)は事業の脱炭素化にどう取り組むのか。小野田聡社長に話を聞いた。
重要なのはCO2の削減
アンモニア活用進める
──喫緊の課題である脱炭素化への対応方針は。
東電フュエル&パワーや中部電力から火力発電事業などを承継し、JERAが本格的に成立したのは2019年になる。国内最大の発電会社であり、海外に事業展開するグローバル企業だ。温暖化対策には積極的に取り組む必要があると考えた。
20年10月に「JERAゼロエミッション2050」というロードマップを公表し、50年に二酸化炭素(CO2)排出量をゼロにする取り組みに挑むことを決めた。火力発電にアンモニアや水素を混ぜ、最終的には専焼化する。
──10月から碧南(へきなん)火力発電所でアンモニア混焼の実証が始まりました。
石炭とアンモニアでは燃焼スピードも違う。生成される窒素酸化物(NOX)を現在の脱硝設備で除去できるのかなど実機試験が重要だ。実証が進展し、アンモニア20%の混焼が可能だと確認できれば、水平展開も可能になる。
仮に碧南4、5号機(ともに石炭、出力100万キロワット)が20%で混焼を行うとすると、アンモニアは年間100万トン必要だ。これは現在、主に肥料用として国内で使用されているアンモニアと同量で、大量のアンモニアが必要になる。
安定調達に向けてノルウェーの肥料メーカー、ヤラ・インターナショナルやアブダビ国営石油など多様な企業との協業を進めているところだ。
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