志願者が増加し、早慶に迫る勢いの明治大学。最近は世界に認められる大学になるため、研究に力を注いでいる。
2005年に研究支援と、成果の活用を目的とした「研究・知財戦略機構」を設立。同機構は付属研究施設や付属研究機関、「研究活用知財本部」「研究企画推進本部」で構成されている。
研究を支援する仕組みはこうだ。まず教員が学内外と組んでグループをつくり、「特定課題研究ユニット」として研究企画推進本部に申請する。一定の期限内にその研究が大きく進めば、「研究クラスター」に昇格させて、大学から研究資金を支給する。さらに世界水準の研究に発展すれば、「特別推進研究インスティテュート」という同機構の付属研究機関として、施設を優先的に使用する権利を与え、予算も継続的に支給する。
予算のほかに機構では研究支援として、科学研究費申請のバックアップや共同研究スペースの確保、さらに国際学会での発表を指導するために、米カリフォルニア大学アーバイン校と提携、英語のプレゼンテーション講座なども行う。
「本学の特徴は、自由に研究できる環境があるということ。本学の教員が他大学の教員と一緒に進めている研究も多々ある。学内にこもらず、私学が持つ自由で斬新な視点により、世界に通用する研究者を育てていく」と、大六野耕作学長は説明する。
実績も出ている。中野キャンパスに本部がある「先端数理科学インスティテュート(MIMS)」では、杉原厚吉教授率いる「錯視を数理モデル化」、萩原一郎教授チームの「折り紙工学」、宮下芳明教授チームの「味ディスプレイの発明」など、ユニークな研究が進む。さらにMIMSが運営する「現象数理学研究拠点」は学内にとどまらず他大学と共同研究を行い、14年に文部科学省の「共同利用・共同研究拠点」の1つに認定された。数学、数物系科学分野で認定を受けたのは5つの拠点だけで、私大では明治のみだ。
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