中国の若者の間で「躺平(タンピン)(寝そべり)」という言葉が流行している。出世や結婚を避け、頑張りすぎない最低限の生活を送ることを指す。大卒者が20年で8倍に増え、大卒相当者の失業率はコロナ禍前から15%を超える(全国平均は5%程度)。厳しい受験競争や就職難を乗り越えたエリートでも「北京や上海では競争が激しく、頑張っても出世しづらい」(野村総合研究所の劉芳・主任コンサルタント)。
北京の監査法人に勤める女性は朝10時に出社し、夜12時前後に退社する。週末もリポート作成に追われ、「結婚したいけれど恋人を探す時間すらない」と打ち明ける。残業代は出ず、給料は毎月1万元程度(約17万円)。高い家賃や生活費が重くのしかかり、貯金はほぼない。「北京は理想の都市ではない」と寝そべり主義に共感する。
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