リスクに備えて身を守れと話す『2040年の未来予測』の著者にインタビューした。
──2040年をターゲットにした理由はなんですか。
3年先、5年先を予想するのは難しいが、20年経てば状況は一変する。米ダウ工業株平均もこの150年間のうち20年で戻らなかった相場はない。つまり20年後の未来は、テクノロジーもネガティブ要因も読みやすい。天変地異も今後20年間に起こる確率は高い。20年後に団塊世代がいなくなり、人口動態も大きく変わる。
──読者の反応は。
ネガティブな内容がそうとう多かったのに、読者は意外とポジティブに受け止めており、正直驚いた。ハッキリ言ってもらってよかったという開き直りの感じ。あとは、それらのリスクにどう自分で対処するかだ。
──コロナ危機は日本にどんな影響を及ぼすと思われますか。
経済成長率の悪影響から見ると、リーマンショックや東日本大震災と比べれば大したことはない。外食業界が厳しいといわれるが、この時期に出店攻勢をかける外食企業もある。結局はダメな企業が潰れる。日本はすぐ助成金などでゾンビ企業を温存させるが、ここでしっかりと淘汰できるかだ。
それができれば、日本をつくり替える大きな転換点になるし、川上や川下などほかの業界にもそれが影響していく。形ばかりの構造転換ではなく、経営者マインドが変化すれば、コロナを起点にして日本が変革できるだろう。リモートワークが進んだことで産業の新陳代謝が進み、若者が「今はチャンスだ」と参入してくれれば、日本も生まれ変われる。大木や老木が倒れればそこに光が当たり、新たな芽が育っていくものだ。
この記事は有料会員限定です
残り 663文字
