解答は「キヨウドウホユウ」でした

解説
アート作品は価値が変動するため投資の対象となる。スイスの金融機関UBSなどによると、世界のアート市場の規模はここ数年600億ドル前後で推移。2017〜18年は2年連続で成長し、19年は前年比5%減となった。
コロナ禍以降の市場推移は、「V字」傾向だ。英市場調査会社アートタクティックによると20年上期、世界的なオークションハウスであるサザビーズ、クリスティーズ、フィリップスの合計売上高は、前年同期比50%減の28億8000万ドルと大幅下落。だが下期は30.1%増だった。10月にはバンクシーの油絵『ショー・ミー・ザ・モネ』が約10億円で落札され話題になった。
回復基調の背景には世界的に行われた景気刺激策がある。各国中央銀行がコロナ対策として大規模金融緩和を実施し、株式市場に資金が流入、株価上昇などもあって富める者はますます富むことに。これで富裕層のアート投資が活発化し、作品の価格は高騰した。主要オークションハウスはオンラインで競売や下見会を開催し、回復を後押しした。
「私たち」で所有する
世界のアート市場の8割以上は米英中の3国が占める。米国では19年、ジェフ・クーンズの彫刻作品『ラビット』が約100億円で落札されたが、ギャラリーが芸術家を育てて売り出す土壌があるようだ。英国では芸術大学がビジネス教育を行うなどキャリア支援が手厚い。また中国では政府が国内資産家に自国作家の作品の購入を奨励している。
日本は世界市場の1%にも満たず、アートに関しては「小国」といえる。構造的問題も指摘される。マスメディアの後援する特別展が東京の有名美術館を中心に各地で常態化し、人々はこれぞアートとチケット代を払う。一方で、絵や書を飾りたいと個人が画廊などを訪ねることはあまりない。自分の目より世間の口を当てにする国民性もこの落差の遠因にあるだろう。
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