世界が脱炭素に向けての動きを加速している中で、どのような分野を強化していくのか。三菱商事・電力ソリューショングループの中西勝也CEO(最高経営責任者)に話を聞いた。
──2020年に菅義偉首相が50年のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量を実質ゼロにすること)を掲げました。今後の事業環境の変化をどうみていますか。
中国も60年までにカーボンニュートラルにすることを掲げた。世界各国が共通の課題として脱炭素に取り組んでいる。長い間電力事業に関わってきた私からすると、経済構造や社会構造が大きく変わる歴史の転換点が来ていると感じる。三菱商事にとっても大きなビジネスチャンスだ。
とくに、再生可能エネルギーについては最も力を入れていかなければならない事業で、中でも洋上風力が柱になる。三菱商事は10年から欧州で洋上風力プロジェクトに参画しており、国内商社でトップの実績を持つと自負している。
再エネ先駆者を買収
──中部電力と共同で約5000億円を投じてオランダの電力会社エネコを20年3月に買収しました。
エネコは約600万件の契約を持っている。07年ごろは欧州ではガス火力発電が主流だったが、エネコは「再エネでなくてはならない」と洋上風力発電の開発を進めてきた。電気には色も形もないが、顧客は環境に優しい電気を求めていると考えたからだ。
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