私が代表を務めるがん経験者コミュニティー「5years(ファイブイヤーズ)」は、立ち上げから5年半で1万人を超える会員を集めることができた。急成長できたのは、がん患者は同じがんの経験者から、多くのことを教えてもらいたい気持ちが強いためだろう。
がん患者は同じがんの経験者から、実際の治療や治療後の体調の変化、症状を時系列で知りたい。要するに自分の未来を見たいわけだ。実際がんの告知を受けると、今後どんな治療が始まって、いつ終わって、その後どういう生活が待っているのか、まったくわからない暗闇に落とされる。
ひとたび治療が始まってしまえば、病気や治療の情報は医師に教えてもらえるので必要度は減るが、こと生活情報についてはそうはいかない。がん患者になると、それまで命や死を意識しなかった人でも、突如「5年生存率」の中に入れられる。治療が終わっても、いつ再発するかとおびえながらの日々が続くので、いつまでも孤独と不安が付きまとう。
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