コロナで殺虫剤「当たり年」 メーカー各社業績も絶好調

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巣ごもり需要も“追い風”となり、殺虫剤の販売が伸びている。

都内スーパーの殺虫剤の在庫は品薄気味だ(撮影:尾形文繁)

「今年は殺虫剤がすごい勢いで売れている。十分に入荷できない状況が続いている」

そう明かすのはある大手スーパーの店員だ。都内の店舗では6月が品薄状態で、週1回60個の殺虫剤を発注しても1〜2日で完売。コバエやゴキブリの駆除商品が人気を集めた。

市場調査会社インテージによると、殺虫剤は夏場のピーク時に月200億円前後を売り上げるが(沖縄県を除く全国エリア)、今年は5月、6月に200億円を突破。前年同月比で5月は26.1%増、6月は34.9%増だったという。

殺虫剤メーカーの業績も好調だ。最大手のアース製薬は6月末に2020年1〜6月期の業績予想を見直し、期初に104億円と見込んでいた営業利益を160億円に引き上げた。同社の株価は6月30日に上場来高値を更新した。

上方修正の要因は、主力商品である虫ケア用品が想定以上に売れたことだ。「今年は1〜6月の店頭での売り上げが前年同期比20%増で推移している。7月も10%増。通期でも5〜10%増を見込んでいる」(アース製薬)。

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