鳥取県は最も「横長」の県である。東西長約125キロメートルに対して南北長は約62キロメートルしかない。南北長で東西長を割ると約2.02。これは全国47都道府県の中で最も横(東西)に細長い県だということを示す。ちなみに南北長の割合が最も高い「縦長」の県は鹿児島県である。
そんな横長の県である鳥取県は、東部と西部に街が分散している。東部は旧因幡(いなば)国に当たり、地域の中心は県庁所在地でもある鳥取市(人口約18万7000人)だ。中西部は旧伯耆(ほうき)国に当たり、中部の中心都市が倉吉市(人口約4万7000人)、そして西部の中心都市が米子市となる。人口約14万8000人、行政機関が集まる鳥取市と異なり、江戸時代から商業都市として栄えてきた。日野川が流れる米子平野を擁し、北で美保湾、西で中海に接する。南部には大山(だいせん)から連なる丘陵地帯が形成されている。
物流といえば水運が中心であった江戸時代、美保湾や中海に面して日本海に出ることができるこの街は、本来地政学的に商業機能を発揮するのに優位な立地にあった。この地の利を生かして米子は商業都市となり、江戸時代には「山陰の大阪」とまで呼ばれ繁栄した。
山陰の交通の要衝
現代でもこの街は山陰地方随一の交通の便を誇る。鉄道はJR山陰本線、岡山県倉敷市につながるJR伯備線、境港につながるJR境線が集結する。道路についても、山陰自動車道、米子自動車道のほか、国道9号・180号などの幹線道路が街を縦横に走る。そしてこの道路沿いに多くの商業施設が展開している。
この記事は有料会員限定です
残り 681文字
