有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス #船・港 海の経済学

ハマのドンが激白「港は自動化してもしょうがない」 インタビュー/藤木企業会長 藤木幸夫

3分で読める 有料会員限定
ふじき・ゆきお 1930年生まれ。53年早稲田大学政治経済学部卒業後、オール商会を経て、55年藤木企業入社。2008年から現職。横浜港運協会会長も務める。19年に横浜港ハーバーリゾート協会を設立、カジノ誘致に反対。(撮影:尾形文繁)

取扱貨物量で名古屋、千葉に次ぐ3位で、東京を上回る横浜港。カジノ誘致への反対運動で時の人となった“横浜(ハマ)の首領(ドン)”こと藤木企業会長の藤木幸夫氏が港を取り巻く状況に物申した。

──世界最大級のシンガポール港が自動化へ舵を切っています。名古屋も同様の動きをしていますが、横浜の展望は。

そもそも、横浜はこれ以上、合理化のしようがない。横浜港の南本牧埠頭におけるコンテナ積み降ろしは1時間に50本をこなす。ほかの港でAI(人工知能)や自動運転をどれだけ導入しようとも、考えられない水準だ。

──なぜそれほどの差が?

よくシンガポールの港湾関係者が見学しに来る。横浜はクルーの連携がいいんだ。互いに気を使い合う姿勢が海外の港とはまったく違う。それがスピードにちゃんと反映されている。現場が「ああでもない、こうでもない」と言いながら、最適なことを実践してきた結果、世界でいちばん効率のいい港になったというだけの話だ。

──ノウハウが属人化する懸念はないのでしょうか。

港にはまだ、徒弟制度のような文化が残っている。プレッシャーをかけるのではなく、若い者に「ちょっと来い。ここはこうやるんだぞ」というふうに教えている。欧米の港では、ノウハウを教えると自分が職を追われてしまうからと実現しない。今後、ロボットがますます増えていくだろうが、港は自動化なんかしてもしょうがない。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数