次々に新しい技術トレンドが移り変わるインターネットサービス。これらを手がける企業にとって不可欠なのが、優秀なエンジニアだ。インドは今や、そんな人材の供給源となっている。
その中核となっているのがインド工科大学(IIT)。同国内トップレベルの工学・科学技術系大学23校の総称だ。人工知能やビッグデータの活用に長けた人材を獲得するため、米GAFAなど多くの企業がIITの学生に注目する。
フリーマーケットアプリを手がけるメルカリもそんな企業の1つ。2018年10月には44人の外国籍新卒社員が入社したが、そのうち29人をIIT出身者が占めた。
IITには特有の就活ルールがある。IIT学生の採用は大学の就職課を通してのみ行える。企業は、各大学が1週間ほど開催する「面接会」の参加枠をもらい、その中で面接から内定出しまでを1日で行わなければならない。
一度内定を承諾した学生側も、それ以降は面接会に参加できない。つまり、トップ層の学生を採用したければ、企業はなるべく早い日程で枠をもらう必要がある。
ここでものを言うのが、前年の採用実績や待遇(給与)のよさ、企業そのものの知名度といったもの。メルカリは当初まったく知名度がなかったため、面接会に先立ち現地でハッカソン(ソフトウェアエンジニア向け開発コンテスト)を開催、山田進太郎社長も現地に赴き学生にアピールしたことが功を奏し、大量採用に至った。
この記事は有料会員限定です
残り 619文字
