JR北陸本線福井駅西口に降り立つと、駅前広場にそびえ立つ恐竜モニュメントに驚く。福井に生息していたとされるフクイラプトル、フクイサウルス、そして高さ6メートルにもなるフクイティタンの3体だ。恐竜たちは目を動かし、ほえ、動き回り、なかなかの迫力だ。駅舎にも恐竜のイラストラッピングが施され、恐竜の街を演出している。
このモニュメントは2015年3月、北陸新幹線・長野─金沢間の開業に伴って設置されたものだが、福井県内の開通は23年春まで待たなければならない。
福井市は福井県の北部、嶺北(れいほく)地方にある人口26万3000人の県庁所在地だ。戦国時代に柴田勝家が築いた北ノ庄(きたのしょう)城から街づくりが始まり、江戸時代には北陸有数の都市に成長した。
だが、 1945年の米軍による空襲で市街地の8割以上が損壊。さらに48年には大震災に見舞われる。こうした災害にもかかわらず不死鳥のようによみがえったが、北陸3県で金沢市、富山市が人口40万人を超える都市に成長したのに対し、福井市が後れを取った感は否めない。
住みよさの高い評価
だが、福井市は住みやすさで全国的に有名になっている。東洋経済新報社の『都市データパック』編集部発表の「住みよさランキング2019」で、福井市は全国812都市中第4位、県庁所在地では第1位に輝いた。
この調査では「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」の4カテゴリー、22の指標を策定。福井市は安心度で165位、利便度42位、快適度213位、富裕度67位と安定した評価を獲得し、福井市が別名「日本のブータン」と称されるゆえんとなっている。幼稚園、保育園の待機児童はゼロ。ほかの都市で私立学校が台頭する中、公立学校中心で、県全体では全国の学力テストで上位を占める。
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