[Profile] おちあい・よういち メディアアーティスト。1987年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了、博士(学際情報学)。筑波大学図書館情報メディア系准教授・デジタルネイチャー推進戦略研究基盤代表・JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表。
著者の落合陽一は、学者、メディアアーティスト、実業家など多くの顔を持ち、「現代の魔法使い」と呼ばれる若手マルチタレントである。30歳で筑波大学学長補佐に就任したことでも話題になった。
その著者が、2015年の国連サミットで採択された、持続可能な世界を実現するための共通目標であるSDGs(Sustainable Development Goals)について解説したのが本書である。
SDGs達成の目標が2030年とされていることから、これを手がかりに2030年の世界を見通してみようというのが本書のもくろみである。
01年に国連で策定されたMDGs(Millennium Development Goals:ミレニアム開発目標)の後継として定められたSDGsは、貧困や飢餓の撲滅など17のゴールと169のターゲット(達成基準)から構成され、「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことをうたっている。
開発途上国のみを対象としていたMDGsと異なり、先進国と開発途上国の両方が対象となっている点や、国連やNGO(非政府組織)などの公的機関だけでなく、持続可能性を追求することが企業にとっても長期的利益につながるという理解から、企業が策定・運用に関わっている点に特徴があり、現在、日本も積極的にこれに取り組んでいる。
本書では、SDGsの理念を頭ではわかっても、自分の問題として引きつけて考えにくいのはなぜかという疑問から、どのように“自分事”として考えればよいのか、前身のMDGsやESG(Environment,Social and Governance:環境・社会・企業統治)とどうつながっているのか、今、世界はどのようなルールで動いているのかなど、小さな問題からグローバルな問題まで一気に俯瞰できるようになっている。
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