トヨタグループ唯一の商社、豊田通商は中期経営戦略(2019〜21年度)で、アフリカ、ネクストモビリティ、再生可能エネルギーの3つを重点分野に挙げる。とくにアフリカ事業では他商社の追随を許していない。世界景気の減速懸念もある中でどのように成長軌道を描くのか。
──景気の減速懸念が指摘されています。業績への影響は。
いったん景気の踊り場に来ると思う。ただ、新興国や米国など地域によって状況は異なるため、きめ細かい対応が必要だ。例えばアフリカでは国によってでこぼこが非常に大きい。非産油国は産業の多様化を進め、平均3〜5%以上成長している。成長局面にあるところは攻め、減速局面にあるところはしっかり守る。突き詰めれば、当社が顧客にとってかけがえのない存在になることが重要だといえる。そうなれば、利益はおのずとついてくるはずだ。
──重点分野の1つに、アフリカを挙げています。
アフリカの将来にコミットし、アフリカで選ばれる企業を目指している。19年5月にアフリカ大陸自由貿易圏設立協定が発効された。アフリカは12億人の市場を有する世界最大規模の自由貿易圏だ。南アフリカ最大のディーラーの買収が完了し、当社の連結従業員は6万4000人。そのうち約3割がアフリカで働いていることになる。そのくらい力を注いでいる。19年8月に横浜市で開催されたアフリカ開発会議(TICAD)では、過去最多となる16もの基本合意書を交わした。エジプトのシシ大統領をはじめとして13カ国の首脳との会談も実現することができた。
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