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“黒船"デカトロンの正体 知られざる異色の経営

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日本1号店(西宮市)。ファッション業界関係者も数多く視察
本記事は『週刊東洋経済』2019年11月23日号に掲載されたものです。ロング版をこちらの記事で公開しています。

 

世界55カ国で約1570店舗を展開、売上高1兆3000億円超(2018年度)。スポーツ製造小売業(SPA)の巨人「デカトロン」が今年3月、兵庫県西宮市に日本1号店を開業し、「黒船襲来」と話題になった。

デカトロンは1976年にフランスで創業した。今や100種類のスポーツ向け用品を開発、製造、販売している。店頭で扱うのは、自社オリジナル商品のみだ。

西宮店に足を運んでみると、約1800平方メートルの店内にランニング、サイクリング、サッカーなどの棚がズラリと並んでいた。中でも、店内の5分の1を占めるのがキャンプ、ハイキングといったアウトドア商品。「西宮市に住む人々のスポーツ傾向を考え、30種類を選び抜いた」と、西宮店のバート・オンヒナート店長は言う。

目についたのは価格の安さ。ハイキングの棚には「ベストプライス390円」(税込み、以下同)と書かれたバックパックが並ぶ。ランニングシューズも「2390円」と、格安商品が売られていた。

安さの裏には、独自の仕組みがある。自社でデザイン、開発を行い、ほとんどの協力工場に社員を常駐させて製造する。そして、販売も自社店舗のみ。つまり、開発・製造から販売までの工程すべてを、ほぼ一括運営している。そのため、中間マージンの支払いが少なく抑えられているほか、販売傾向に合わせた製造調整ができ生産ロスも少ない。

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