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章男の原点 「豊田章男 100年の孤独」 第30回[最終回]

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  • 片山 修 経済ジャーナリスト

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(撮影:尾形文繁)

豊田章男はどういう人間か。

トヨタ自動車の社長といえば、海外を含めて従業員37万人、時価総額24兆円以上を誇る日本一の会社のリーダーだ。日本の戦略産業である自動車産業どころか、日本経済を背負っている。でありながら、章男は“モリゾウ”としてラリー大会に参戦する一ドライバーでもある。

首相の安倍晋三や米大統領のドナルド・トランプに会ったかと思えば、例の大規模リコール問題をめぐる米公聴会後に名古屋駅の新幹線ホームでキヨスクのおばちゃん店員に励まされて涙ぐむ。

トヨタ自動車創業者である祖父・豊田喜一郎を慕う一方で、「カーメーカーからモビリティカンパニーへフルモデルチェンジする」とぶち上げる。

実に多面にわたる顔を持つ彼の本性を、いったい、どう評価すればいいのか。

“利かん気”“やんちゃ”こそ、章男の本性である

章男が名古屋市に生まれたのは、「経済白書」の序文に「もはや『戦後』ではない」と記された1956(昭和31)年である。

この年、トヨタの乗用車の国内販売台数は1万1938台。トラック・バスは3万1613台にすぎなかった。モータリゼーションの夜明け前である。

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