私の知人の40代の女性はある日、実家の近所の人から「母親が倒れた」との電話がかかってきた。父はすでに亡くなり、母は単身暮らしだった。すぐに帰省する旨を夫に告げると、「子供の塾の送迎はどうするの。俺の食事は誰が作るの」と発言。「今までの結婚生活を後悔した」と彼女は振り返る。
介護に追われる中、夫だけでなく、しゅうとめからも「子供の世話をいつまで息子にさせるのか」と責められ、孤立していった。結局、母を看取った後、「何が大切かに気づいた」と話した彼女は、離婚を選択。会社員で自立できる彼女に、夫は不要だった。
夫婦仲がよくなる例も
親の介護は本来、家族の共同作業だ。しかし夫婦のどちらかにその認識が足りず、義父母の介護に無関心であれば、夫婦関係に亀裂が入りがちだ。最終的に「介護離婚」に至る事例を最近よく耳にする。
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