自宅や介護施設で最後まで暮らしたい──。こうした願いをどうすればかなえられるか。「在宅」医療に奮闘してきた第一人者に、その課題やヒントを聞いた。
最期を自宅で迎えるか施設で迎えるか。子が親の最期の場所を考える場合、まず大切にしてほしいのは親の思いだ。希望がかなわず、無念な最期を迎える親は多い。独居の高齢者のほうが、実は希望どおりに自宅で最期を迎えられるという皮肉な現実もある。
親の希望はわかるが、仕事があるから自宅で介護するのは難しいと思い込む子も多い。ただ最初から無理と諦めるのは早計だ。デイサービスやショートステイなどの介護保険サービスを使えば、在宅介護のハードルは下がる。
例えばデイサービスは夕方17時前後までが一般的だが、19〜20時まで預かるところもある。平日はそうした施設を利用し、土日のみ親と一緒に自宅で過ごしてもいい。介護を何人かで当番制にすれば、その分1人の負担は減る。
デイサービスなどの介護サービスを利用する際のカギは、よいケアマネジャーを選ぶことだ。ケアマネには所属先の利益を優先する人もおり、注意が必要だ。要介護認定者はケアマネを自由に選べるため、もし不満があれば別のケアマネに変更するのも手だ。
在宅介護には介護サービスだけでなく、よい在宅医を選ぶことも大事だ。目当ての医者がいれば、往診が可能か聞くとよい。理想は看取りまでしてくれることだ。看取りをするのは在宅専門医に限らない。24時間対応することが建前の在宅療養支援診療所でも、看取りの実績があるのは2400カ所程度。その一覧が掲載されたガイド本もあり、在宅医選びの参考になる。
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