若い中国人の間でカリスマ的存在なのが劉靖康氏だ。劉氏は1991年生まれで、全天球撮影ができる360度カメラを開発するShenzhen Arashi Vision社のCEOである。2年前には米国の経済誌『フォーブス』で「30歳以下のアジアを代表する人物」に選出された。同社製品は100以上の国と地域で販売され、日本国内でも購入できる。
大学1年で起業を志す
劉氏は南京大学を卒業後に同社を立ち上げた。学生時代からベンチャー企業関連の記事を読みあさり、大学1、2年生の時点ですでに起業を志していたという。「360度カメラは不動産の内覧などさまざまな分野で活用できるため市場の拡大に可能性を感じた」と劉氏は振り返る。
若手起業家の劉氏の素顔を知るべく1日に密着した。まずは朝から研究開発チームと、新製品の発売時期に関して打ち合わせ。劉氏が社長室の中にいることはあまりない。フリーアドレスの社内で、社員と活発に意見交換をする。昼食を終えると、今度は深圳市中心部にある百貨店で自社製品を使った撮影を開始。撮影した動画は、宣伝用に動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」で投稿するほか、同社アプリの編集機能開発に用いるという。
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