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ビジネス #すごいベンチャー100 2019年版

「多様性と高学歴がユニコーンを生むカギだ」 インタビュー/立命館アジア太平洋大学(APU)学長 出口治明

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でぐち・はるあき 1948年生まれ、三重県出身。京都大学法学部卒業。72年日本生命保険入社。ロンドン現地法人社長などを務める。2006年に退職し、ライフネット生命保険を起業。18年にAPU第4代学長に就任。(撮影:今井康一)

なぜ起業家支援に力を入れるのか。その理由を聞いた。

──昨年7月、APU起業部をつくりました。

どこの大学でも就活支援に力を入れており「就職率98%」という具合にPRしている。これ、僕は根本的におかしいと思っています。大学は企業や役所で働く「勤めびと」を供給するための存在ではないはずだし、大学がそこばかり力を入れるようでは日本には新しい産業が生まれない。

大学がやるべきことは多様な学生のニーズに応えて、その背中を押すこと。卒業生に対して就活支援しかやっていないということは、学生の多様なニーズに大学が気づいていないということです。

もちろんAPUも就活支援を一所懸命やっています。しかし、それと同じエネルギーを投入してベンチャー起業家、社会起業家をつくるために、起業部をつくりました。むしろ将来の日本を救うのはそういう新しいチャレンジをする若者たちです。これが起業部をつくった根本的な動機です。

──APUは半分が外国人留学生。起業支援の対象は日本人だけではないですね。

もちろん外国人留学生の起業も支援しています。起業家を育むキーワードは全世界共通。ダイバーシティー(多様性)と高学歴の2つです。要するに、大学こそが新しい産業を生み出す場所にならなければいけない。シリコンバレーはその典型。APUは日本で最も多様性のある大学なので、全国の大学の先頭に立って頑張らなければならないと考えています。

──起業は必ずしも学歴とは関係ない、という視点もあります。

学歴とは無関係に成功している人も多々いますが、グローバルに見たら、GAFAやユニコーンの経営層はほとんどダブルドクター、ダブルマスターです。日本にユニコーンが育たない理由を真剣に考えるべきです。起業家が育たないから、結果として年間2000時間も働いてGDPが1%しか成長しないという、日本社会全体の停滞を招いているのです。

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