賛成率の悪化した取締役がいる反面、急激に改善した取締役もいる。重電大手・東芝の車谷暢昭会長の賛成率は36ポイント改善し99%になった。会社側は「昨年11月に発表した『東芝Nextプラン』(中期経営計画)の着実な実行に対するエールをいただいたものと受け止めている」と気を引き締める。
営業キロ数で国内最大の私鉄・近鉄グループホールディングスの上田豪社外取締役(百五銀行会長)は、賛成率が32ポイント改善し97%になった。昨年は取締役会への出席率が66%で、75%を賛否の基準とするISSが反対を推奨した。が、出席率が100%になり、賛成推奨に変わったことが影響したとみられる。
定食専門店「大戸屋ごはん処」を展開する大戸屋ホールディングスでは、8人の取締役の賛成率が軒並み30ポイントも改善した。実質創業者の故・三森久実氏の妻で筆頭株主の三森三枝子氏(3月末13.0%保有)は昨年、取締役選任案に反対票を事前行使していた。が、今年は一転して賛成票を事前行使した。久実氏の息子・智仁氏(同5.6%)は、昨年の決議時に賛成の拍手をしなかったため「反対」と見なされたが、今年は総会を欠席。事前行使もなかったため賛成率の分母から外れた。
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