タブレット市場の草分け的存在の米アップル。今やiPadが教育現場に導入されていることも珍しくない。中でもiPadやMacを活用して革新的な教育をし、継続的なイノベーションに取り組む学校をアップルが認定する制度が、「Apple Distinguished School(ADS)」だ。
主な認定基準は、iPadまたはMacを使用した教育プログラムが確立していること、教職員が製品やアプリケーションの使い方を熟知していること、アップルのツールを活用した学習の成果を文書化すること、だ。
東京成徳大学中学・高等学校(中高一貫部)は、東京都北区にある男女共学校。同校中学は、世界34カ国に470校ほど、うち日本では7校しかないADSの認定を2018〜21年にかけて受けている。

きっかけは15年に学校法人の創立90周年を迎えた際、100周年を見据えた「東京成徳ビジョン100」を発表したことだ。「これからの10年を見据えて英語コミュニケーション能力の向上とICT(情報通信技術)教育に取り組み始めた」と振り返るのは、木内秀樹・東京成徳学園理事長兼中高一貫部校長。
その1つとして、中学3年の希望者が対象だったニュージーランドへの学期留学プログラムを、17年度中学入学者からは必修とした。「必修化で英語力の全体的な底上げが期待できる。現地ではタブレットを使った教育は当たり前ということもあり、iPadの活用に踏み切った」(木内氏)。
「ADSを知ったのは4年前。学校としてICTを導入する段階で、校長が掲げたビジョンと親和性が高いほか、iPadを採用するなら他校との差別化を図りたく、認定を目指した」と話すのは、英語科担当でICT活用推進部長・国際交流部課長の和田一将教諭。自身はアップルのテクノロジーを活用して新たな教育を実践する「Apple Distinguished Educator(ADE)」の認定者。同校には、和田教諭に倣いADEの認定を受けた教員が複数いる。教員が一丸となり、iPadを駆使したクリエーティブなカリキュラムを開発してきた。
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