
投資のテキストには国際分散投資の例として「伝統的4資産ポートフォリオ」が挙げられている。国内債券・国内株式・外国債券・外国株式の4つの資産を25%ずつ均等配分した資産配分が示されることが多い。どれがいちばん上昇するかは毎年入れ替わり予測できないこと、また、値動きが異なる資産を組み合わせることで全体のリスクを効率的に低減できるメリットがある。
このこと自体に筆者も異論はない。しかし、4つの資産の中で外国債券だけは必ずしもポートフォリオに入れなくてもよいのではないかと考えている。
各資産は異なる期待リターンとリスク(標準偏差)を持つ。投資の大原則として、リスクとリターンはセットだ。ハイリスク・ハイリターンは存在するが、ローリスク・ハイリターンという都合のよい資産は存在しない。
リターンとリスクを推計するのは難しいが、機関投資家、とくに年金基金の推計が公開されており、これが個人投資家にも参考になる。外資系の運用会社が実施した調査によると、国内債券・国内株式・外国債券・外国株式の期待リターンとリスクは下図のとおりだ。

期待リターンをリスクで割った「効率」の数字が小さい資産クラスは、投資家が取ったリスクに対するリターンが相対的に低い。「効率」が0.27しかない外国債券は、その他の資産クラスと比較して、期待リターンが低い割にはリスクが高く、効率が悪い。
期待リターンが低い割にはリスクが高いのは、債券自体が持つ小さなリスクに対して大きな為替リスクがあるからだ。
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