カフェチェーンだけでなく、メーカーもオフィス需要をめぐってしのぎを削っている。
ネスレ日本は今年4月、コーヒーマシン「ネスカフェ ドルチェ グスト」のラインナップにスターバックスのコーヒー抽出カプセルを加えた。スイスにあるネスレ本社が2017年、全世界におけるスタバの店舗外商品の商標権を約8000億円で取得した経緯があり、スタバとの初のコラボ商品であるカプセルを日本市場に今回投入した。
ネスレ日本のコーヒー事業は長年、粉のインスタントコーヒーを中心とした家庭用商品を主力としてきた。10年からはオフィスにも設置できるコーヒーマシンを展開し、新たな収益源に育ててきた。
オフィスコーヒーサービスの市場では、ウォーターサーバーやコーヒーマシンの導入事業を手がけるユニマットライフが圧倒的なシェアを持つ。ネスレ日本はメーカー系ではシェアトップ。同社によると、全国のオフィスや事業所600万拠点のうち45万カ所にネスレのコーヒーマシンが導入されているという。
同社はスタバブランドを武器に、オフィス需要のさらなる深耕を狙う。コーヒー市場ではインスタントコーヒーなど家庭で消費される製品が低迷している一方、カフェチェーンやコンビニエンスストアのコーヒーは堅調だ。「コーヒーの消費される場所が、家庭内から家庭の外にシフトしている。オフィス内は需要を取り込む余地がまだまだ大きい」と、ネスレ日本の深谷龍彦・飲料事業本部長は話す。
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