英国で2009年から走る日立製作所が製造した高速鉄道車両は、日本の鉄道インフラ輸出のシンボルだ。が、高速車両のみならず通勤車両も、日立製は英国で強い支持を得ている。
日立はスコットランドを走る通勤車両70編成を製造中。車両の耐用年数は35年と長く、頑丈さが売り物だ。全座席に電源コンセントを備え、Wi-Fiを装備するなど乗客ニーズにも応える。
川崎重工業、日本車輌製造などが手がけた通勤車両も世界各国を走る。車両の片隅に刻印される日本のメーカー名は信頼の証しだ。
列車の運転や運行管理といった運行業務も、正確・安全という「鉄道力」の源泉だが、海外展開は出遅れていた。しかし世界では各国の鉄道会社が当たり前のように運行業務を国外で展開している。香港の鉄道会社MTRは、英国、スウェーデン、豪州などで運行業務を担う。こうした動きから距離を置いていた日本の鉄道会社もようやく世界への一歩を踏み出した。
JR東日本は三井物産、オランダの鉄道会社アベリオと組んで、17年に英国の鉄道事業に参入した。英国では旧国鉄の線路や架線などのインフラを国営会社が一手に管理し、旅客列車はエリアごとに入札によって選ばれた会社が一定期間の運行権を獲得する。JR東日本など3社はバーミンガム近郊の路線網と、ロンドン─バーミンガム間を結ぶ路線を運行する。
JR東日本は現地で、「東京において、世界一混雑している駅を運営している」と紹介されている。日本流の運行への期待は高い。
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