日本の生産性向上に長年取り組んできたのが、日本生産性本部。1955年に設立され、調査研究や企業のコンサルティングなどを手掛けてきた。会長を務める茂木友三郎氏に生産性を引き上げるための要諦を聞いた。
──生産性を高めるには何が必要でしょうか。
付加価値を大きくすることと、労働時間を減らすなどの効率化の両方を進める必要がある。効率化には限界がある一方で、高付加価値化にはない。だから付加価値を大きくする努力が今まで以上に必要だ。
ではどうすればいいか。答えは需要をつくり出すことだ。ドラッカー(経営学者)は「企業の重要な役割の一つは、人々の欲求を有効需要に変えること」と言っている。需要を創造すれば、付加価値が高まり、GDP(国内総生産)が増え、生産性が高まるという図式だ。キッコーマンは米国に行って新しい需要をつくり出した。
発想を変えれば需要は生み出せる
──少子高齢化が進む国内市場は厳しい?
そうではない。最近の例ではユニクロのヒートテックが需要創造の好例。週末は寒くなるというから、私もさっき「超極暖」を買いに行った(笑)。値段は高いけれど本当に暖かい。
高齢化が進む中では、自動運転も需要の創造になる。田舎では交通手段として車が必要なのに、高齢者が運転すると危ないというジレンマを抱えている。自動運転ならそれを解決できる。
──ヒートテックが売れると厚着の必要がなくなり、洋服全体の需要が縮小するかもしれません。
それなら発想を変えればいい。例えば、(ヒートテックを着る前提で)薄くてかっこいいセーターを着てみませんか、と提案できる。自分たちで新しい需要をつくり出そうとすることが重要だ。
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