東京五輪・パラリンピックを控え、スポーツへの注目が高まっている。今後、2020年に向けてどのように選手を支援し、五輪で結果を残すか。ソウル五輪・水泳の金メダリストでもある鈴木大地スポーツ庁長官に聞いた。
──20年の五輪開催に向けて期待が高まっています。
東京都北区のナショナルトレーニングセンターでは第2センターを建設中で、19年夏頃には完成する。専門的なトレーニングを受けられる環境が、今以上に整備される。今後はどの競技を強化するかの選択と集中の時期に入る。
JOC(日本オリンピック委員会)は東京五輪での目標を金メダル30個としている。スポーツ庁としては選手の強化を通じ、実現に向けてできるかぎり支援したい。
特に若手選手のモチベーションは非常に高い。13年に東京での五輪が決まり、開催に向けた盛り上がりの中で育っているからだ。
──本番に向けての備えは。
19年はラグビーのW杯が予定されている。大会の盛り上げ方、運営、ボランティアなど、さまざまな面で学べる点があるだろう。ラグビーで得たノウハウは20年に参考になるものが多いと思う。ラグビーW杯の成功なくして五輪の成功はない。また19~20年にかけて五輪競技のプレ大会を実施する。そこで問題点を洗い出し、本番までに修正していきたい。
今回の五輪ではドーピング対策も目玉の一つだ。私が金メダルを取ったソウル五輪では、陸上の100メートル走で優勝したベン・ジョンソンがドーピング検査で陽性反応が出てメダル剥奪になった。そういった事例が起きないように、「クリーンな五輪」を実現する。
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